本好きのつぶやき

読書に勤しむ大学生の日常

緊張と向き合う

就活を進めていく中で会社の人事や経営陣の方々と話す機会が多くなってきた。
やはり経験したことのないことや慣れないことはどうしても緊張してしまう。自分は普通の人と比べて緊張してしまう方で、幼いころはあがり症もひどかった。昔、そんな自分をなんとか改善しようと手に取った本がある。

 

 

精神科医の樺沢紫苑氏の著書で、有名どころだったため購入してみた。
内容としては緊張の起こる脳内メカニズムが冒頭から説明されていた。緊張と言えば交感神経優位やセロトニンの分泌度が低いなど、いろいろあると思うが所詮脳内物質の変化にすぎないとのことである。そもそも緊張に対して過大な恐怖や苦手意識を持っている方は、そこから改めてみるといい。

 

また本著では緊張に対する直接的アプローチやメソッドも多く紹介されていたので一部抜粋したい。

  • 三十秒一呼吸法(吐くことに意識)
  • 早口の癖を治す
  • プレゼンでは遅く話すことを意識

 

またこのほかにも脳内物質であるセロトニンをいかに調整するかについての生活習慣改善トレーニングなども紹介されていたため、気になったらぜひ購読してみてほしい。

 

本著で緊張への対策で最も重要とされていたのが、予行演習である。
理屈としては、人間の脳が現実とイメージを区別することができないため、成功できるイメージを積めば積むほど過緊張防止に有効であるとのことだ。たしかによく聞くメソッドとして、でき得る限り鮮明にその状況をイメージしろというのがある。
また、脳が現実とイメージ(想像や夢)を考える上で同じ神経細胞を使っている点からも有効なのだろうと思う。

 

この予行演習をさらに深堀すると、例えばプレゼンの場面であれば会場入りから自分がプレゼンする姿、そして成功した姿を何度も鮮明にイメージすることが重要である。本著では「脳内勝利数」を増やすと書かれていたが、面白い表現だと思った。

 

ここからは私の持論として過度の緊張への対策を述べていこうと思う。正直なところ、直前の対策や予行演習だけでは思った以上の効果は得られないのではないかと思っている。もちろん先ほどの事前イメージは習得することができれば、緊張防止だけでなくプレゼンをよりよくすることにもつながるのだろう。

しかし根本的な解決を目指すとしたら、日常的に非日常に触れる機会を増やしていくことが最も大切なような気がする。

小手先の対策よりかは日々チャレンジする姿勢や機会を増やし、小さな緊張を積み重ねていく。無意識下ではきっとチャレンジした自分への達成感とポジティブな感情がきっと生まれているはずだ。私も最近は特にしたこともないことにチャレンジする習慣をつけようと努力している。いわば免疫をつけるようなイメージで、一朝一夕では叶わないが長期的な目線で緊張と向き合うにはこのメソッドが一番だと考えている。

なんでもいいので、非日常を体験してみよう。きっとその後の自分は成長しているはずだ。

 

 

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