本好きのつぶやき

読書に勤しむ大学生の日常

AIと今やってることの意味を問う

現在就職活動をする中で、将来性を考えて業界や企業選びをするといいよとアドバイスをもらう。自分なりに調べていろいろ考えたりするのだが、正直さっぱりわからない。
IT業界のシェアが拡大している点やすべての産業を通して見てもDXが促進されているという点を考慮すれば、IT業界を選ぶのが賢明だろうとは思う。

 

 

一方で銀行はもう終わりだとか、機械代替が進む産業はここだなどの記事も多く見かける。そんな中先日ChatGPTが大体に報じられ、その凄まじき性能にびっくりである。
あれほどの言語処理レベルとプログラミングスキルやクリエイティビティを兼ね備えたAIが登場してしまったら、IT業界含め仕事の様子ががらっと変わりそうな気もする。サービスや製品の質がAIによって圧倒的に底上げされるというメリットを享受できる反面、私たちは機械と一緒に働きながら、以前よりもずっと人にしかできない価値を見いだしていく必要がある。

 

odasakukun.hatenablog.com

 

そんな不確実性と隣り合わせの中で就活を行っていると、今やってる努力が唐突に無駄になってしまうという危機感を抱くことがある。
例えば資格勉強をするにしても、AIの学習速度は圧倒的であり、何時間もかけて学習した私たちに価値はあるのかなんて思う。また、今後AIとどう向き合って仕事をしていくのかと考えたとき、加速度的に進化するAIに置いてきぼりにされそうな気もする。

今やってる努力が無駄になるかも知れない、またはその方向性が違うかもしれない。そんな不安を抱えながら就活したり勉強したりしている学生も増えてきているだろうが、まさしくそこには「効率的な選択をしたい」欲求から生じるファスト教養の姿勢にもつながってしまうだろう。

 

odasakukun.hatenablog.com

 

とかこんなことを考えてしまっている時点で効率厨になっているんだろうなとは思う。現実的に考えればある程度将来を予測して、そこに向けた努力をするのは間違ってないが遠くを見据えているようで近視眼的な思考に陥ってしまう危険性を孕む。
確実に言い切れるのは、人生を通して新しいことを学んでいかなければこれからの時代においてキャッチアップしていくことすら不可能であるということ。またどの産業が廃れて、どんな産業や業界がこれから生まれるのか見当をつけることも難しい。そういう意味ではどこに就職しても同じなのかもしれない。(転職も当たり前になりそう)

 

安泰とか確実というワードはもはや通用しないだろう。ITだってこれからどうなるかわからない。予測ができないからこそ、その時々に応じて変化する必要があり、その変化こそを楽しめるような人はきっとこれからも強い。

私もある程度の安定志向が持っているが、新しいことに取り組む楽しさや新鮮味を好む姿勢を持っておくことは大事だなあと思う。
なのではやくエントリーシートを書けと自分に説教したい。